とある組織のWebサイトの管理を手伝っている夫。ITにはあまり詳しくありません。でも高いドメイン管理費に困っていることを聞き、現在使用中のレンタルサーバの会社にドメインを移管することにしました。ただ、私も夫もドメイン移管についてよくわからなくて、情報を集めるところからスタートでした。

ドメインの移管手順


1 移管元へドメイン移管の依頼(申込み)
2 オースコードを発行してもらう(認証コード)
3 レジストラロックを解除してもらう
4 Whois情報公開代行を解除する
5 Whois情報のadminメールアドレスが受信可能かどうか必ず確認する(重要!)
6 移管先で必要な手続きをする(オースコードをつかう)
7 移管認証メールで認証手続きをする
8 レジストラロックする
9 Whois情報公開代行を設定する

全ての手順が終わりほっと一安心でした。が、全然終わっていませんでした。

ドメインが利用制限状態にあることに気がついた


最初はサイトにアクセスできる人とできない人とがいました。サイトにアクセスできない人は全員docomo回線だったので、docomoのDNSサーバに問題があるのか?と考えました。しかし、他のサイトにはアクセスできるので、docomoが原因とは言えない感じでした。

その後、アクセスできている人はPCやスマホ内にキャッシュが残っていてアクセスしていることがわかりました。キャッシュを削除したら、それまで接続できていた人も見れなくなったのです。

そこでWhois情報を確認して原因がわかりました。

DomainStatus がclientHold(利用制限)になっていたのです。

adminメールアドレスの確認を怠った


clientHoldの原因は、ドメイン移管後にくる移管承認メールで承認してないからです。メールを迷惑メールフォルダも含め確認してみましたがきていませんでした。Whois情報に登録してあるメールアドレスが間違っている可能性に辿り着きました。

先月、現在ドメインを管理している会社から
移管元から「移管の確認メール」が届くことがある
移管先から「移管の承認メール」が届く(必ずくる)
ので、必ず受信可能なメールアドレスを連絡するよういわれたのに忘れたことがわかりました。だからメールアドレスは変更なしと判断され、Whois情報のadminメールアドレスに連絡が来ることになったのですが、そのメールアドレスは受信不可状態でした。過去にドメインを取得したときは生きていたのですが、数年の間に失われたようです(何の情報も残ってないし誰もわからない状態)。

そして、夫は「移管承認メールきてないけどサイト見れるからいらないと思った」と言いました。「手順にメールが来るって書いてあるのに来ないんだから問い合わせないと!」といったら、「昔じゃないんだから別にいらないでしょ?」と謎の返事をされました。自分の中で勝手に決めつけてしまうので、よくこういうトラブルにあいます。

移管承認メールは超重要で、これを受信して認証手続きをしないとドメインが利用制限されて、サイトに接続できなくなります。今回初めてドメインの利用制限を知ったのですが、結構メールアドレスを間違えたり、見落としたりして利用制限くらう人いるんですね。

Whois情報が書き換えられない


自分でWhois情報を書き換えて移管承認メールを再発行してもらおうと思ったら、Whois情報が更新できませんでした。ドメインに利用制限かかってるからだと思われます。しかたないので、サポートに受信可能なメールアドレスを連絡し、対応をお願いすることにしました。

サポートに怒りのメールを出すな


私が繋がらない原因を必死で探している間、夫は「移管したら繋がらなくなった。早急に対応してほしい」のようなメールを何通も出したようです。

「お金払ってんだからサポートしてくれないと!」

という主張ですが、やめてください。そもそも手順はヘルプにわかりやすく書かれており、そのままやれば済んだ話です。「自分はメールアドレス変更を忘れただけ!」とか、頭大丈夫でしょうか?「メールが本当に使えるか確認して欲しかった」とか寝言まで言ってましたが、いい年した大人がいうセリフではありませんね。

わかる人がいないと費用負担が厳しくてもどうにもならない


この組織、最初にドメインとレンタルサーバを契約した人もよくわからなかったのか、サポートがとても手厚そうな企業に依頼していました。おかげでかなり高額の費用が発生していて困ったのですが、どうすればいいか誰もわからなかったようです。数年後、ITがわかる人が登場したおかげで、もっとお安いレンタルサーバを契約、費用の削減に成功しました。ところがドメインだけ移管されていませんでした。レンタルサーバのヘルプを読んでみたら、「ドメインの移管(代行)はやってない」と書いてあり、これを「ドメインの移管はできない」、と読んでしまったのかもしれません。

レンタルサーバを解約し、ドメインだけにしたら数十万が数万になったんですが、それでも高いですよね。代行サービス使ってでも移管したらよかったのにと思いますが、代行サービスにもたどり着けなかったのかもしれません。

私にはできても人によっては難しい


今回も頑張った感じはしますが、やっぱりツメが甘かったです。トラブってからこっちに振られるくらいなら、最初から私がやった方がマシなことが圧倒的に多いです。「あなたは何でもできるけど、自分にはできない」とよく言われます。別に何でもできるわけではありません。できる限り情報を集めてミスをしないように細心の注意をしているだけです。

無事にドメインが復活しますように。