二日前に私の知識不足から「容量追加したはずなのに1MBも増えなくて諦めた」んですが、色々考えて再構築することにしました。

RAIDは万人向けなのか?


RAIDはバックアップにはならないとよく言われます。なぜなら、RAIDは冗長性(DISK1が死んでもDISK2があるじゃない)を持たせるための仕組みです。

冗長性があるということは、止まらずに動き続けることができるということで、データ紛失のリスクは全く減りません。例えばうっかりファイル削除しちゃった、といってもファイル削除されたディスクが2台できるだけです。HDDの突然死に対しては、2ベイなら2台のディスクに同じ内容がはいってるので、1台死んでも1台のこるので全紛失のリスクはちょっと下がるみたいですが、書き込んでる最中になんかあるとクラッシュすることもあるっぽいので完璧ではないのです。

にもかかわらず、「NASはだまってRAIDだ!」みたいなの多いんですが、RAIDよりまずは外付けHDDにバックアップできることが最重要です。また、私のようにデータ倉庫として「時々使う人」にRAIDは不要なんですよね。それより容量が欲しい。データ紛失を回避するなら、外付けHDD2台つないでそれぞれにバックアップ(コピー)とった方が圧倒的にリスクが減らせます。

そして、RAIDにすると金額2倍、容量半分になります。1TB、1万円のディスクを2台買っても、RAIDにすると1TB、2万円になるのです。

ただ、RAIDにしておくと、より容量の大きいディスクへの交換が楽だと思います。データ量が増えていくことがわかっていて、今より大きな容量へ変えていく予定があるならRAIDにしておくといいんじゃないかなと思います。

いろんな人のいろいろな考え方を読むのも楽しいものです。その中から自分に合ったものを見つけてくといいと思います。

RAIDをやめてBASICにする


BASICにすると、冗長性がありませんが、ディスク容量はすべて使えるようになります。

DISK1:2TB データ用
DISK2:4TB データ用2TB、タイムマシン用2TB

とすることにしました。また

DISK1:ストレージプール1(ボリューム1)
DISK2:ストレージプール2(ボリューム2、ボリューム3)

にしました。バックアップ用の外付けHDDが4TBなので、ボリューム1とボリューム2をバックアップ対象とします。

再構築はデータ全消し、バックアップをしっかりとる


新しいディスクを購入しての作業なら、データを残したまま新しい環境が作れるのですが、今回は今あるディスクで作業するので、バックアップは必須です。

バックアップは絶対、しっかり、確認して、作業を開始すること

心配性なので本当に全消しは苦手です・・・。

ストレージプールの削除から行きます。サービスの停止とアンインストールを求められたので従いました。ユーザに関してアラートがでたので、私は「2段階認証の解除」と「adminを有効」にしておきました。ストレージプール削除後も普通に自分のユーザアカウントでログインできたので、2段階認証を設定しadminを無効にしました。

次にストレージプールを上記の計画の通りに作成をしました。この時、ドライブチェックをするかどうか聞かれたので、チェックを実行しました。容量にもよりますが、私の場合は半日程度かかりました。

HyperBackupからどうやってもどすんだっけ・・・?


HyperBackupから復元するものだと思ってたのですが、復元するバックアップタスクがない、といわれて何もできません。調べてもよくわからなかったので、外付けHDDから直接コピーすることにしました。

コピーしたい場所にhome,homesフォルダがなかったので、コントロールパネルのユーザとグループ内にある「ユーザホームサービスを有効にする」にチェックをいれました。

https://hnw.t-spirits.com/oldies/synology/setup-nas/

home,homesフォルダができたので、早速コピーしてみたら普通にできました(^^;。

ただし、私は単一バージョンでバックアップ(ただのコピー)しているのでこれで大丈夫なんだと思いますが、複数バージョンでバックアップしてるとダメなんじゃないかな・・・(わからん)。

せっかくバックアップしてたのに戻せないとかバックアップの意味がなくなっちゃうのでちゃんと調べておかないといけませんね。

外付けHDDをext4からHFS+に変える


NAS内部のドライブはext4しか扱えないのですが、外部ドライブはいろんなフォーマットが選べます。私はMacユーザなのでHFS+にしておくと、そのままMacで読めるはずです。これも今回試してみたいと思います。

前回なぜext4にしたのか全く記憶がないのですが、知らなかったのかもしれません。ext4はMacからはアクセスできないので、万が一NAS本体が故障したら当然アクセスする方法がありません。よって、ここはHFS+に変えておく方が安全だと考えました。

WD RedのHDD2,4,6TBはNAS用なのにSynologyの互換性リストにない


ストレージプールを作る時に「互換性のないディスクだからデータ紛失してもしらんぞ」みたいなアラートがでました。私が使ってるHDDは

DISK1:WD Red 2TB(NAS用)
DISK2:WD Blue 4TB(PC用)

です。耐久性や信頼性の面からNASにはNAS用のHDDを使うべきなんですが、同じ容量だと価格が倍になります。これでRAIDなんかつくったらとっても高い記憶装置の完成です(;´Д`)。ものすごく大事なデータなら金をかけるべきですが、HDDは遅かれ早かれ壊れます。私は時々使う程度なので、PC用でいいかなと思います。

話を元に戻すと、Blueは互換性がなくて当たり前なんですが、NAS用のディスクなのに互換性がないっておかしくない?と思い調べてみたらどうやら記憶方式がNAS向けではないので互換性リストから外されたようです。

すでにiXsystemsやSynologyといった大手NASベンダーは、HDDのNAS互換性リストからSMR方式を採用したWD RedのHDDを外す対応を取っているとのこと。

https://gigazine.net/news/20200616-wd-red-smr-issue/

DS220jがエントリーモデルだから遅いんだと思ってましたけど、まさかHDDのせいだったりします??

(;´Д`)

次はPC用4TB買うと思います。メーカーは互換性のあるHDDを使えと言っているので、自己責任です。

少しずつわかってきた


NASを買ってしばらくして、どうにも使いづらくて「なんでこんなもん買っちゃったんだろう」と思ったこともありますが、今は結構面白いやつだなと思ったりします。誰でもカンタンに使えるNAS、とは思えないんですが、ネットワークストレージは本当に使い勝手いいので、ちょっと頑張るといいかもしれません。検索能力を身につけるか、教えてくれる人を見つけておくのがいいと思います。私は「人に聞くより検索派」です。